ミニマルな教育

登校しないという選択

「不登校」は、以前は「登校拒否」と呼ばれていました。 しかし、「拒否しているのではない。行かないという道を選んでいるだけだ」という論調に変わってきたのです。 ただ、現在でも、不登校は「悪」のように捉えられており、首を掴んででも学校に連れて行…

コマーシャル・クイズ

間違い探しクイズ番組の中で、「今から7つの間違いがあるよ」と司会が言います。 すると回答者たちは、どこに注目するでしょうか。 全体?違います。細部?惜しいです。 答えは、「後半のわかりにくいところ」です。 商業的クイズでは、100%、最高点を獲得…

なぜ目標達成できないのか?

学校教育などにおいて、重要なことの一つが「目標を持って勉強させる」ということです。 漢字練習や九九の暗記など、目標がない状態でも持続可能な勉強は一部ありますが、それらの基本的な単語・公式などを用いて難しい問いに挑戦し続けるためには「目標」が…

やる気マシマシ勉強法!

「ミニマルな教育」において最も重要なのは、「何を学ぶかを明確化して、あとは他のことを考えずに、ひたむきに勉強させる」ことです。 「勉強させる」という表現が「強制感」を出していますが、あくまでも自主性が必要です。 さて、今回は「何を学ぶか」が…

職員室に、出かけよう。

いま、わからないことがあって「苦しんでいる」受験生に告ぐ。 職員室に、出かけよう。 これまでは、教室とは正反対の方向だったり、階が違ったりして、行く理由がなかった職員室。 もちろん、テスト期間に行っても無駄だ。 教員が、ヒマを持て余していない…

勉強とは結局、おつりである。

最近になってこそ現金払いが急速に減ってきてはいるが、未だに財布からお札を出して買い物をしている人は少なくない。 ガムしか買わないのに1万円札を出して、両替を試みる人だっている。 私がミニマル教育を論じている理由の一つに、「なんで皆、勉強がキラ…

不完全を受け入れる力

「ミニマルな教育」を目指していく上で重要なことの一つに、「この世は不条理である」ことに気づくという力があります。 『シーシュポスの神話』などで有名なアルベール・カミュは、「不条理」という言葉で人生を表しています。 辞書的な意味でいえば、「不…

勉強エレベーター

「エスカレーター式」とは、一旦小学校や中学校に入ってしまえば、系列の大学に進学できるシステムを指します。 他方、一般的に中学校は地元、高校受験、大学受験と進んでいくのは「階段式」といえます。 さて、「階段式」ではなく、「エスカレーター式」で…

勉強とは「温泉たまご」

よく、テレビなどで「食レポ」なるものを観ていると、必ず出てくる二大巨頭があります。 チーズ、そして、温泉たまごです。 この二つに共通するのは、「とろぉっと溶ける」画が食欲をそそるからです。 人はもしかしたら、流動的なものに心を奪われるのかもし…

自分の「位置」を知る。

予備校の自習室や、主にコンセントがあるカフェのテーブルに目をやると、高校生たちがこぞって参考書を開け、熱心に勉強しています。 昼夜問わず、一杯のコーヒーの値段で粘り、iPhoneがフル充電になったところで店を後にします。 このように懸命に努力して…

ピグマリオン効果の本質

心理学をかじったことがあり、かつ教育に関心がある人なら誰でも知っている「ピグマリオン効果」。 「ピグマリオン効果」とは、教師が「この生徒は伸びるぞ」と期待をかけた生徒は、そうでない生徒よりも成績が伸びるという効果である。 他者にどの程度期待…

40日間。知的冒険の夏。

夏休みの宿題と、校長先生の話は、すべて「受け身」です。 夏休みは基本的に40日間あります。会社員の人間からすれば、有給休暇を夏に集中豪雨的に取得しても追いつかない長さです。 それくらいの長い休暇を、子供の頃に12回も経験していたことを、私たちは…

個別指導が必要な理由

どんなに教育業界が斜陽になったとしても、絶対になくならない職業があります。 それが、「家庭教師」などの、個別指導です。 アレクサンドロス大王には、アリストテレスが家庭教師としてついていました。 個別指導は集団指導とは違い、人間性の育成において…

「テスト脳」

これから試験を受ける人も、試験を作る側の人も、きっと共感してくれるであろう概念、「テスト脳」。 「テスト脳」とは、「テストを受けるにあたって切り替わるモード」をいいます(というか、勝手に作りました)。 例えば、「百年戦争」と「バラ戦争」。 あ…

教育の法則は果たしてあるか

雷の本性が電気現象であることを発見したのは、フランクリンです。 遺伝の法則を発表したのは、メンデルです。 あらゆる科学的現象が、これまで解明されてきました。 そして、たとえ電気がどのように生成するのかを知らなくても、私たちは当たり前のようにボ…

表現が当たり前でなかったことを知る

歴史を勉強しながら「つまらないなぁ」と感じている生徒(オトナもですが)にない視点は、ズバリ「今に対する傲慢」です。 日本は水資源に恵まれているため、それこそ「湯水」のように水を使っていますが、中東などでは水不足が深刻なので、大切に使わなけれ…

「魔性」の教師

一つの学校に、必ず一人か二人、「魔性」の教師がいる。 それは、キツめの香水を撒き散らし、魅力とエロを履き違えている女教師のことではない。 どんな教科であっても、その教師の話を聞くと、勉強できる気になり、それは錯覚なんかではなく、成績も抜群に…

教育に経験が必要な理由

カーリングは、手の感触や瞬時の判断力がなければ勝利することはできません。 一方、勉強となると、ただただ頭で考え続けた人間が勝つように思い込みがちです。 なぜなら、「最終的に、運動神経を使って綺麗な文字を書かなくても、運動神経を使って空気椅子…

再生産とは教育のことだ。

シュライエルマッハーは、「教育によって、若い世代に文化的伝統を伝達し、各人の個性を伸長すべきである」と主張しました。 簡単に言えば、「教えるべきこと」と、「教えるべきではないこと」が存在するということでしょう。 「教える」とは、元々その知識…

教育とは「機会の機会」

私たちがとっくの昔に終えた義務教育。 「せんせい」や「先生」が黒板に文字を書いているのを、私たちはその頃当たり前のように思っていました。 彼らには、圧倒的に「無視している」側面があります。それは 彼らが、気づかぬうちに「教育を受けるチャンス」…

教育は「蜃気楼」

たとえば中学校や高校は、3年間の「蜃気楼」の中を歩くようなものだ。 小一時間展開される全ての授業は、およそ嘘だけで成り立っている。 生徒たちは、知識を吸収し、前へと進んでいく。 一方、教師たちは常に停滞し続ける。 停滞しているからこそ、生徒を前…

能ある教師は〇〇を隠す

授業中に、時々起こる現象があります。 それはもちろん、蜂が入ってくるとか、出席簿が見当たらないとか、「偶然性のある」出来事ではありません。 「生徒の方が、教師よりも、授業の内容について詳しい」という現象です。 たとえば、現実にはあまりありませ…

正しい暗記、教えます。

私たちは、その勉強法が正しいか正しくないかに関わらず、「勉強しているという時間」に酔いしれる傾向があります。 もし、正しい勉強でなければ勉強じゃないと誰もが気づいていたら、偏差値は誰もが50になるはずだということです。 勉強には、「正しい方法…

子どもに夢を見せる方法

小さい頃は、「パン屋になりたい」「消防士になりたい」という夢を、誰もが持っていました。 しかし、いつの日か、同じ自分であるにもかかわらず、もう「そこ」に夢はありません。 そのように育ってきたオトナたちは、どのようにして、子どもに夢を見せるこ…

奇跡の勉強法とは?

あなたにとって、そして、人類全体にとって、「奇跡の勉強法」とは何だろうか? というよりも、「奇跡の勉強法」とは、そもそも普遍的に存在するものなのだろうか? 結論から言えば、圧倒的に「ノー」である。 なぜなら、ニューロンの数から性格特性、性別か…

机上の空論で何が悪い?

「机上の空論」は、よく「学校の中で、頭だけで勉強した、役立たずの議論」というようなネガティブな評価をされる場合が多い言葉です。 実際に辞書で調べてみても、「頭の中だけで考えた、実際には役に立たない考えや理論」という風にでてきます。 しかし、…

「ヤバイ」と言わせない訓練

あなたは、そして、あなたの身の回りの人たちは、一日に何回「ヤバイ」と言っていますか? おそらく、数え切れないくらい使っているでしょう。 カフェやファミレスに行くと、高校生たちがドリンクバーだけで何時間もしゃべっているのを見かけますが、 会話の…

「自習の闇」に気づけ

授業料を親が支払ってくれている子どもたちには、圧倒的に欠けている視点が一つある。 それは、「授業はタダじゃない」ということだ。 これは、「50分なり60分なりの授業一つ一つをしっかり集中して聞かないともったいない」という意味ではない。 否、正確に…

ドン底で、無理をしない。

人間、そして、全ての動物には、バイオリズムがあります。 社会的な側面でたとえれば、「調子がよい」時と、「なんだか調子が悪い」時。 そして、「ドン底」もあります。 受験勉強を頑張る生徒たちの中には、ある日突然、心が折れて、学校になかなか来られな…

勉強がイヤになったら

目の前の人が、「もう勉強したくない」と言ったり、苦しそうに勉強していたりする時、私たちにできることは何でしょうか? 「いいから、パンだけ食べて早く学校行きなさい!」と言ってしまってよいのでしょうか。 多視点で物事を考えれば、ある意味正解です…