ミニマルな教育

生徒の心の扉を開く方法

生徒指導において、最も大切なものは何でしょうか。 たとえば、生徒が授業中にスマホをいじっているとします。 ここでは、「うわべの行動」は明らかに「禁止事項」です。これには異論はありません。 そこで、多くの教員がやってしまいがちなのが、「スマホを…

「学校」を選ぶという視点

学校は、一つのフィールドです。 駅から歩いて5分のところにあるコンビニや、橋の近くにある眼科と同じ、場でしかありません。 そして、コンビニには誰もが入れますが、学校に入るには学生証が必要で、その学生証一枚を手に入れるために、猛烈な勉強をするの…

映像授業に足りない点とは?

授業は、明らかに、教育制度の柱石の役割を果たしています。 そして、予備校を中心に、この柱石は「映像」という形で変化しつつあります。 言うまでもないですが、授業の一部をビデオなどで「消費」するようなものは、映像授業ではありません。 50分なら50分…

刺さる方が少ないという発想

特別な授業や講演会などでは、最後に良い言葉を言おうとする場面が見受けられます。 例えば、有名な科学者の格言を引用する、のようなものです。 ここでの話者の意図は何でしょう。 明らかに、「相手の心に刺さる言葉を最後に言おう」というものです。 しか…

心のこもっていない言葉は吐く形になる

「時間は、守らないといけないものだよ」「タイムイズマネーだよ」「遅刻とは、その人の命の時間を奪っていることとイコールなのだよ」 反吐が出ます。 ・・・少し言い過ぎました。 もう少し正確に言うと、「先のような言葉が重みを持つ場合でない限り、生徒…

時代遅れの黒板教育

「はい、ここテストに出るよー。」 誰もが一度は教室で聞いたことがあると思います。 「せんせい」が黒板に向かって文字を書き、白チョークが段々となくなりながら、生徒のやる気も段々となくさせていく。 黒板に書かれた文字を写す作業を、私たちは授業だと…

教育とは「許し」である

「あなたなんか産まなきゃよかった」という言葉は、この世界で子どもを最も傷つける発言の一つです。 特にこの言葉は、「お疲れ様です」のような言葉と違い、本当に気持ちがこもっていない限り出ないため、より一層説得力を(悪い意味で)もって子どもに伝わ…

教育リーダーシップに必要なもの

たった一つだけ、教育リーダーシップにおいて必要なものがあります。 ここでいう「教育リーダーシップ」とは、対象によって意味が変わります。 相手がクラスであれば担任ですし、相手が教員であれば主任(校長も含む)です。 リーダーとは、文字通り「リード…

教育は二度受けられない

授業中、これ見よがしにスマートフォンをいじる学生たち。 教師から明らかに見えるポイントで、かつ机の中という意地の悪さ。 勿論、教師自身のスキルが絶望的に欠けているというのも原因の一つではありますが、考えなければいけないのは なぜ、自ら教育を受…

授業は生徒の時間を奪う

情熱をもって授業をしている教員は、みんなある考えをもっています。 それは、「授業中という50分間は生徒の時間を奪っている」という自覚です。 生徒たちが授業を聞いてくれないとき、教員は「生徒のせいに」する人と「自分のせいに」する人に分かれます。 …

教育とはえこひいきである

教育は、その行為そのものの中に矛盾をはらんでいる興味深い概念のひとつです。 例えば、ある生徒に対して「平均点を超えるためにはこう勉強しよう」と熱心にアドバイスしたとします。 すると、めでたいことに、その生徒は平均点を超えて85点くらいとれます…

教師の変身願望

教師は、この世でもっともストレスを抱える職業です。 なぜなら、リミットが低いところを見せた瞬間に否定されるからです。 婚期を生徒に穴埋めすることもできません。 自然の摂理に反することも甘んじて受け入れなければなりません。 ハロウィーンパーティ…

ファンを作るな

人気教師・人気講師の特徴は、2つあります。 まずは、「若さ」です。圧倒的に。 若い講師は、とにかくファンがつきます。 偶然性は一切ありません。 なぜ、若い講師が人気なのかと言えば、理由は一つだけです。 年上のお兄さん・お姉さんとして見られている…

アクティブ・ラーニングをやめろ

「アクティブ・ラーニング」は、流行です。 はじめに、「アクティブ・ラーニング」という言葉が生まれる前にも、生徒の自主的な発言を重視する教員はいました。想像に難くありません。 英会話や体育の授業などは、その性質上、基本的に「アクティブ・ラーニ…

教育はフェイクニュース

※「教育はフェイクニュースである」と言われて怒り出す人がいたとしたら、自分自身が意外とそう思っていた、という可能性が考えられます。 はじめに、フェイクニュースとは何でしょうか。 簡単に言えば「ウソ」のニュースです。 新聞にもテレビにも、そしてW…

激カタのイスで勉強せよ

学校教育の中には、天然記念物級の「偶然の産物」があります。 それが、「木製の固いイス」です。 さて、私たちはオフィスのチェアができれば柔らかくて座りやすいものがいいと思う傾向にあります。 もちろん、イスの脚が折れていたりしたら問題です。 しか…

人生を見直すたった一つの質問

自分が何に向いているのかわからないひとは、意外と多く見かけます。 それはもちろん中学生や高校生など「大海原を見たことがない人たち」が大半なのですが、学校を卒業して大人になった人でも十分に「未来を見失っている」場合があります。 このような状況…

教育スパムメール

ミニマル教育を目指すには、「スパムメール的な情報」を排除していく必要があります。 スパムメールとは、「一方的に送られる情報」です。 バケモンみたいに情報が溢れ出ているのが、現代です。 実は、残念ながら現在の教育はスパムメール的です。 もともと…

期間限定エデュケーション

年中同じような授業が展開されているとき、生徒はなかなかその一つ一つを一生懸命聞こうとはしません。 なぜなら、それは毎日食べているごはんとお味噌汁のようなものだからです。 毎日同じものを食べていると、注目するのは当然「今日は鮭の塩焼きなんだ」…

誰も教育を定義していない

私がミニマルな教育を目指す上で一番「違和感を抱いている」ことがあります。 教育に関する研究とは、他の学問とは違い、流動性が極めて高いものです。 教育に携わりながらよく感じているのは、たとえば電気業者の人が電気の点検に来た時にあれこれ専門用語…

生徒は鏡だ

技術があれば、職に就くことがより容易になります。 例えばタクシーの運転手は、どんなに狭い道路でもスイスイと通り、自らの乗り物を乗りこなす技術をもっています。 もし災害現場に出向くとしたら、「運転手」「人を運ぶ人材」としての価値があります。 料…

適材適所的教育(その2)

具体的に「適材適所的教育」を実行していくためには、最初に「当該教員があらゆる道案内ができるようにしておく」ことが重要です。 これは、「この国立大学は日本史で行った方がいい」という主観ではなく、「この国立大学では日本史でしか受験できない」とい…

適材適所的教育(その1)

ラーメン屋になりたい人には、二つの考え方があります。 一つは、「自分のラーメンに絶対の自信がある」というものです。 自分にしか作れないラーメンがあり、それを一人でも多くの人に食べてもらいたいという熱意があります。 そしてもう一つが、 「ラーメ…

オアシスを勿体ぶるな

教師の「罪」がもしあるとするならば、「勉強は楽しいものだ」ということを伝えきれぬままに生徒たちが次々と卒業していくことが挙げられます。 本来であれば、生徒が学校に入学する前よりも、卒業した後の方が、「勉強が楽しい」と思っているはずです。 「…

能力モビリティ(その3)

ここでは、締めくくりとして、「具体的に何をすれば能力モビリティを育てることができるのか」を述べていきます。 方法は、見た目としては二つあります。 まず一つ目は、「機会の提示」です。 「機会の提示」とは、あらゆる選択肢があるという事実そのものを…

能力モビリティ(その2)

前回の続きで、教育界に革命をもたらす「能力モビリティ」について述べていきます。 「能力モビリティ」とは、「自分が持っている才能や能力を活かせる場所に行く能力」です。 既存の学校制度においては、一定程度の人間が恩恵を受けています。 その恩恵は「…

能力モビリティ(その1)

今回は、教育界に革命をもたらす新しい概念を提唱していきます。 それが、「能力モビリティ」です。 「能力モビリティ」とは、「自分が持っている才能や能力を活かせる場所に行く能力」であると私は定義したいと思います。 この概念は、現在の学校制度には欠…

学校に行ってよかったのか

仰げば尊しを歌って去った学び舎は、市町村合併や少子化によって次々と壊されていっている。 Youtubeで検索してみると、卒業した学校の校歌がアップされていて、ときに聴いてみるとよい。学校で経験した思い出が少なからず脳裏に浮かぶだろう。 さて、私たち…

途中下車こそ学び

ミニマルな教育において最も重要なのが、「自由に学べているかどうか」です。 最近、巷で人気な「途中下車系の旅番組」のなかでは、好き勝手に行動する芸能人に好感を持つ人も多いかと思います。 それはやはり、「自由」というものに誰もが憧れている現れだ…

考えることはコストなのか

受験勉強をする上で、「考察」は不要です。 与えられた情報をいかに効率よく吸収し、全体的に理解するかが重要です。 したがって、「いただいた情報が本当に正しいのか」どうかについて考えることはリターンなきコストなのです。 例えば、昔の試験では、「現…