心理学論文や人間関係的考え方を紹介!

2017.8.16~2020.8.31連続投稿(1,112日)。以降は不定期更新です。

想いを伝える。

8月31日を、一つの区切りにします。

 

文章を書く時、自分と向き合えるかどうか。

 

だれかの受け売りになっていないかどうか。

 

本当であれば、画面に向かってボタンを打ち込むのではなく、紙に鉛筆に書いていくのが、一番しっくりくる。

 

手の圧、鉛筆から紙に伝わる圧が、同じ言葉に違った重みをもたらすからだ。

 

心の中で本当に想ったことだけを書いていく。

 

生産性を、求めない。

 

素直に、素直なことを表現する。

 

これからは、伝えたいことがあった時に、文章にしていきたいと思います。

 

 

今日も一日、生き延びる。

生きていること。死んでいること。

 

この二つが対極で、かつ「死ぬ」ことが珍しいことなのであれば、「生きる」こともまた、珍しいはずである。

 

しかし、私たちは生きていることを当たり前のように思っている。時間を浪費している。

 

そして、精神的に病んだ瞬間に「生きている」ことが怖くなる。これは精神がおかしくなったからではなく、やむを得ずではあるが真実を見ることになったからである。

 

例えば人生どうでもいいやってなったのであれば、今日は何をして生きてもいいではないか。

 

その繰り返しがあり、変化があるのが生きているということであり、繰り返しがなく、変化がないのが死ぬということになる。

 

どちらも選べるのに、わざわざ変化がない方を選ぶのが自殺という行為である。

 

他方、変化があるとは、そのように精神的に病む状態もまた変わり得るということ。

 

生きてこそ、出会える人がいる。

 

生きているから、「生きていてよかった」とも、「生きたくない」とも思えるのだ。

 

それでも生きる価値がわからない場合は、一度感情を忘れることも大事かもしれない。

 

何に対しても、反応しない。

 

無になることは不可能だが、「有」なるものを最小限にすることはできる。

 

明けない夜はないし、暗くならない昼間もない。

 

それらセットで一日なのであれば、二度耐えるという日も必要かもしれない。

 

 

関係を良くするためにシェアすべきものとは?

人間関係をミニマルにした後、大切な友人関係・恋人関係・家族などにおいて是非実践していただきたいことがわかりました。

 

これは、Reis et al. (2010)の研究で明らかになりました。

 

ずばり、「良いニュース」です。

 

良いニュースを共有することで、私たちの人間関係における満足度は上昇するということが研究によって示されました。

 

ここから言えることは、よく言われる「幸せは2倍、悲しみは2分の1」という通説がある程度正しいということです。

 

コミュニケーションの際に良いニュースをたくさんシェアすることで、私たちはその良いニュースの価値をより高く感じ、さらにその良いニュースに対する相手の反応が熱狂的なものであることによって、その相手に対する満足度も高まるようです。

 

何か良いことがあったら、積極的に共有していきましょう。

 


【引用文献】

Reis, H. T., Smith, S. M., Carmichael, C. L., Caprariello, P. A., Tsai, F.-F., Rodrigues, A., & Maniaci, M. R. (2010). Are you happy for me? How sharing positive events with others provides personal and interpersonal benefits. Journal of Personality and Social Psychology, 99(2), 311–329.

私たちが貯金に失敗してしまう理由

「9月こそは貯金しよう!」

 

こんな状態だし、8月はほとんど外出しなかった。だけど全然お金が貯まらなかった。

 

ついついネットでポチポチしたり、サブスクもたくさん申し込み、宅配系で食事したりもした。

 

私たちはなぜか、貯金しようと思っていてもできないという悲しい特性があります。

 

Peetz & Buehler (2009)の研究では、貯金についての興味深い結果が示されています。

 

まず、実験参加者は将来の支出を過小評価していました。

そしてこの評価は、savings goalsに由来していたようです。これくらい貯金しようという目標ですね。


しかし、残念ながら、このgoalと実際の支出は無関連だったようです。

 

つまり、「今月はこのくらい貯金しよう」という意気込みがあるなしにかかわらず、人々はついつい浪費をしてしまうということが示唆されます。

 

よって、実際に重要なのは月初めの目標設定でも気持ちでもなく、単純に毎日の消費を抑えるということになるのです。

 

目標はどうでもいいので、とりあえずコンビニで休日にお金を下ろして手数料を取られるところから改善することが大事なのかもしれません。

 

【引用文献】

Peetz, J., & Buehler, R. (2009). Is There a Budget Fallacy? The Role of Savings Goals in the Prediction of Personal Spending. Personality and Social Psychology Bulletin, 35, 1579-1591.

親密な関係における非難・命令・拒絶の重要性

今回ご紹介するMcNulty & Russell (2010)の研究では、私たちの直感に反して「ネガティブがポジティブになる」という面白い結果が報告されています。

 

親密な関係における直接的なネガティブ行動とは、非難・命令・拒絶などが挙げられます。

 

もちろん、むやみにこのような行動をとることは関係破綻につながるのですが、これが効果的な作用をもたらすことはあるのでしょうか。

 

McNulty & Russell (2010)の研究では、この直接的なネガティブ行動と、問題の重大さとの間に交互作用が認められました。

 

※交互作用(interaction)は、カンタンに言えば「Aがもたらす効果が、もう一つの要因であるBによって変わること」を指します。

 

具体的には、行動の発端となった問題が重要な問題である場合、満足度は安定していたのに対して、重要な問題でない場合は満足度の急降下をもたらしていたということです。

 

この研究から示唆されるのは、夫婦や恋人間で重要な問題が発生した時に、その問題を解決するためには一見ネガティブな行動も回避してはならないということです。

 

大事な問題からは、多少の傷を負ってでも、逃げてはいけないのかもしれません。

 

【引用文献】

McNulty, J. K., & Russell, V. M. (2010). When “negative” behaviors are positive: A contextual analysis of the long-term effects of problem-solving behaviors on changes in relationship satisfaction. Journal of Personality and Social Psychology, 98(4), 587–604.

山に登ってみる。

空気清浄機なんか買わなくていい。

 

清浄な空気を吸いに行った方が安上がりだ。

 

山は良い。

 

自分と向き合い、自然の呼吸を感じることができる。

 

時折急に虫が襲ってきて、まるで「自然の中で油断するなよ」と教えてくれる。

 

一般的な空気清浄機に、急な虫襲いの機能はない。

 

頂上の空気を吸うのもままならないほど息が上がっていても悔いがないのは、もう充分味わったからだろう。

 

程良い疲れを、たまには生ビールで癒してあげてもいいではないか。

 

自然は全てを教えてくれる教科書。

 

山に登れば、自分の悩みなど全て忘れられふ。

 

否、悩む時間さえ強制的に奪ってくれるのだ。

 

天気が良い日さえ狙えば、暑さはそれほど気にならない。覆いかぶさってくる木々が清涼感を与えながら強い日差しだけを遮ってくれる。

 

山に登って、癒しを得よう。

 

 

諦めた方が健康的という研究報告。

Wrosch et al. (2007)の研究では、「目標調整は主観的健康と関連している」という先行研究をもとにある仮説が立てられました。

それが、「無理な目標から離脱することで身体的健康が増加する」というものです。

 

たいへん、興味深いですね。

 

ここでの身体的健康は、具体的には睡眠やコルチゾールのレベルなどを計測することで測られたようです。

 

結果、彼らの仮説と一致して、達成不可能な目標から退くことによって、身体的健康が良くなったことが示されました。

 

この研究から示唆されることは、「たしかに目標に向かって頑張ることも必要だけれど、そもそもその目標は頑張って達成できる物なのかどうかを判断する能力も必要だ」ということです。

 

身体的な健康よりも大切な目標は、よくよく考えるとあまり思いつきません。

 

無理せずに生きることもまた、勇気です。

 

【引用文献】

Wrosch, C., Miller, G. E., Scheier, M. F., & de Pontet, S. B. (2007). Giving Up on Unattainable Goals: Benefits for Health? Personality and Social Psychology Bulletin, 33, 251-265.