心理学論文や人間関係的考え方を紹介!

2017.8.16~2020.8.31連続投稿(1,112日)。以降は不定期更新です。

なぜ、素直な自分になれないのか?その2

 こんにちは。minipsyです。前回のつづきを書いていきます。

 

 自己開示は、自分からの一方的な通知であるので、初対面の人にいきなり行うよりも、ある程度関係性が築き上げられてきた人に行った方が受け入れられやすいということを書きました。

 では、初対面の人には自己開示はしてはいけないのか?

 これについては、僕自身の考えですが、初対面の人にこそ自己開示をしていった方がいいと思うのです。

 

【3. 自己開示は、ミニマルな人間関係のための最良の手段】

 ここで、はじめて「ミニマルな人間関係」について定義づけをしておきたいと思います。

 まず、ミニマルは、「必要最小限だけど、充実した」のようなニュアンスで使用しています。これを人間関係に当てはめると「触れ合う人の数は少ないが、そこから十分な充実感を得られるような人間関係」となります。

 ちなみに、ミニマルに似た言葉として「ミニマム」がありますが、「ミニマム」は「とにかくゼロに近づける」「満足感や充実感は置いておいて、必要最小限にする」といったニュアンスがあります。

 

 僕のブログでは、「触れ合う数をとにかく少なくする」のではなく、あくまで「充実した人間関係を構築する」ことを目的としているので、ミニマルな人間関係としています。

 

 さて、本論にまいります。ミニマルな人間関係を築くためには、これからあなたが会う人々が、あなたにとって大切な人(になるの)かどうかを見極める必要があります。残念なことではありますが、この世界には、あなたと正反対の考えを持つ人や、人としてちょっと・・・という人も多くいます。そういう人たちと過ごす時間は、はっきりいってムダです。
 (もちろん、そういう風にあなたが思っている人にも、家族がいたり、大切な人がいたりします。その人の存在価値がないという意味ではなくて、あくまで、あなたとの相性が合わない人といるという意味で、「ムダ」なのです。)

 

 そういう人たちに対してでさえ、私たちはたまに自己呈示(×自己開示)をしてしまいます。「とりあえず、嫌われるよりは嫌われない方がいいかな」というふうに考えるからです。

 ところが、この「とりあえず」でその場しのぎをしたつもりでも、これが尾を引くのです。自己呈示の内容に共鳴したその人と話が合ってしまったら、あなたの本来の姿とは関係なく、その人と関係を構築してしまうのです。

 

 そして、人間は基本的に「関係を構築しないこと」よりも、「築き上げられた関係を壊すこと」の方がタイヘンなんです。それなりにエネルギーを費やす行為なんです。

 

 よって、「とりあえず」の自己呈示が、長い関係性を生み出し、本来あなたが大好きな人たちに囲まれる時間が減っていきます。これは個人的に避けたい。

 

 ではここで、自己開示をしたらどうなるかを考えていきましょう。

 

 その初対面の人に自己開示をします。それが、その人と共鳴した場合、もうその人との話は弾み、あっという間に仲良くなります。ポイントは、「弾んだ話を、あなた自身も楽しめている」ということです。

 その話は、あなたの自己開示から始まっているので、それを受け入れてくれた人との会話は、初対面かどうかにかかわらず楽しいものとなるはずです。

 

 一方、自己開示をした結果、その人が「えっ・・・」という表情をした場合を考えます。これは、ある意味ラッキーです。自己呈示をして話が盛り上がった後、「この人になら話しても大丈夫だ」と思って自己開示をして、拒絶されるのはダメージが大きいからです。

 

 ですから、自己開示をした場合に拒絶されたとしたら、その時点では少しあなた自身がイヤな気持ちになるかもしれませんが、それは、「関係を引き伸ばした後に自己開示をして、拒絶された場合」よりもダメージが少ないのです。

 上の例では初対面と書きましたが、初対面でない、知り合い程度の人や、職場の人についても同じことが言えるかと思います。

 

 僕自身の考えとしては、自己開示自体ダメージを伴うことが多いので、「同じダメージを受けるとわかっているなら、より軽い方を選択したい」です。

 

 ただし、自己開示をし続けていくこと自体に、あなた自身が耐えなければいけないことがあります。それが孤独です。

 

【4. 孤独は、自己開示をする際に覚悟するもの】

 おそらく、あなたが素直な状態になれていないのは、「孤独を極端に恐れているから」なのかもしれません。僕自身も、孤独な状態が続くと寂しい気持ちになります。

 自分が今触れ合っている人々が全員、自分と価値観が合わない場合、自己開示をすると孤独になります。これも、ごく当たり前の現象です。

 

 でも、自己呈示をし続けて表面的に仲良くするのって、本当に楽しいですか?

 

 実はここ、結構大きな分かれ目です。「いやいや、結局さ、いい顔して生きていかなきゃなんないんだよ」って言う意見が聞こえてきそうです。

 

 最初にも書きましたが、このブログが目指しているのは「ミニマルな人間関係」です。ミニマルな人間関係では、「いい顔」はいりません。そして、ミニマルな人間関係においてあなたを囲うのは、あなたに良い影響を与えてくれる人たちなので、

 

 現れない期間も、あるんです。

 

 それに耐えられるかどうかが、自己開示をする人の「覚悟」なのかもしれません。

 

 「素直になる」という言葉を用いるとき、だいたいは「力をぬく」というニュアンスで語られることが多いように思いますが、素直な自分になり続けること自体、忍耐がいります。これは「素直な状態」というよりも、何かの状態になり続けること自体、忍耐がいるのです。

 

 どうせ忍耐がいるのなら、その先に理想の人間関係が待っていた方が、僕は嬉しいです。