ノマド教育〜新時代の教育とは〜
ずっと前から問題になっている「教育格差」。
一方、スマートフォンの普及に伴って、「学校に行かずとも、自宅で勉強できる」システムが台頭しつつあります。
完成形には程遠いものの、好きなときに好きなだけ勉強するという学習者主体の勉強リズムが構築されてくるでしょう。
※完成形とは、今まで学校で行われてきた「カリキュラム」的な体系としてのシステムを指すこととします。これまでのシステムは個々の学習塾経験者などが自分の得意科目や小学校低学年レベルの内容の動画を流すにとどまっているといえます。
新時代には、現在「仕事」として認識されている「ノマド」的な教育が出現するでしょう。
勉強は本来「自習」がベースです。極論を言えば、自習さえしっかりできていれば教員は必要ありませんし(少なくともその学習者にとっては)、全員が自習をマスターすれば学校そのものもいらなくなります。
卒業試験を受けて、高卒認定などの資格を与える機関に、学校が変貌することも大いにあり得るでしょう。
タイトルが「ノマド学習」ではなく「ノマド教育」であるのは、そのためです。
教える立場の人間の、学校現場での就業時間はどんどん多くなっているのに対して、教材研究の時間はどんどん少なくなっています。
しっかりとした教育には、それなりの費用と時間が必要であることを、忘れてもらっては困るのです。
教育する立場の人間は、まず自分自身が知識などをインプットする時間を必要とします。いきなり教授するのは基本的には不可能です。
「教えたいときに教える」という時代は、もうそこまできているのかもしれません。