ヘイト・レス・ミニマル
僕がこの生涯の中で言い切りたいことがあります。それは、
キライなことなんて、本当はひとつもやる必要ない
ということです。
「キライなことでも、やらなければいけない」と言うひとは、大抵自分自身が過去にものすごく嫌なことを我慢してやり続けたひとです。
自分の過去を正当化するために、未来の若者に苦労させようとするのです。
僕がキライなことをあなたに選んで欲しくない理由はシンプルです。
普通、人付き合いで考えれば、キライな人と恋愛結婚したい人なんて絶対にいません。
しかし、それが仕事となると、「キライな仕事をすることは美徳」のように勘違いします。
キライな人と結婚することは、美徳とはいえないですよね。
仕事においてわざわざキライなことを選択することの最大の弊害は、「人生について真剣に考える時間をドブに捨てている」ということです。
予定がびっしり詰まっていないと不安になる人がいますが、仮に予定ができたとして、
その予定が何のメリットももたらさない場合でも、「予定がある」というだけで満足感を覚えてしまいます。
自ら予定を作ったり、イヤな仕事を引き受け続けたりすると、自分が本当に何をすべきかについて全く前進できません。
好きなことをしたいけど、それが何なのかわからないという状態は、たしかに苦しいです。しかし、その時間を「イヤな仕事」をすることで穴埋めしても、退職した時に再びその問題に直面するだけです。
これは、当てはまらないケース(人)もあります。
いま僕がここに書いたことに対して何の危機感も持たない人は、そのまま仕事に邁進すればいいと思います。
これはもしかしたら、1億3000万人の中で僕だけが持っている問題意識かもしれません。
しかし、仮にこの問題意識を共有していた人がいたとしたら、僕はそんなあなたに向けて書いています。
イヤな仕事をしても、好きな仕事をしても、もらえる1万円札は同じです。
イヤな仕事をしてくれたということで福沢諭吉スペシャルバージョン1万円札がもらえるということはありません。