飲食業界は信頼関係
今日、僕はとあるラーメン屋さんに入りました。
初めて入るお店でした。
入った途端、店主のおやじさんがアルバイトの店員さんに厳しく指導していました。「器はそれじゃない!」
はい、マイナス1ポイント。
そのお店は、お座敷もありました。
その座敷にある、空いたお椀や皿を片付けようとアルバイトの店員さんが靴を脱いだところ、そのスニーカー(中敷き)がひどく汚れていました。
はい、マイナス1ポイント。
さらに、アルバイトの店員さんは、最初に並んでいたダウンジャケットの男性よりも、次に店に入ってきた二人組の男女を先に座敷に通していました。
はい、帰宅しよう。
今回は私一人ではなく、母親と一緒に入ったので「仕方なく」入りました。
店を出たあと、母親が「店主が自分のことをジロッと見た」と言いました。
帰ればよかった。
購入済みの650円の食券2枚を叩きつけて店を後にしても全く後悔しないだろうなと思いました。
ここまで読んでくださってありがとうございます。お気づきになった人もいるかもしれませんが、
ラーメンの味の話は、一切しておりません。
最近はより、ラーメンのブログやYoutubeが増加してきましたが、「ラーメンの味」の感想を述べてチャンネル登録を求めて終わるのが99%なのかなと思います。
しかし、私自身は、ラーメン屋において最も重要なのはラーメンの味ではないと思います。
もちろん、ラーメン屋であれば「ラーメンを売る必要はある」とは思いますが、はっきり言って、
接客の質が全てです。
もしこの段階で、「お前ラーメン屋とかやったことないだろ!」と怒り出す人がいるかもしれませんが、全くの見当違いです。
ラーメン屋をやったことこそありませんが、客として何万回もラーメン屋を見てきた人間の意見を蔑ろにしようとしているからです。
まず、清潔な店員さんでなければ、ごはんは不味く見えます。
無精ヒゲを見に、お店に行く人はいません。
背もたれがない椅子は、ラーメンが「いざ」美味しかったときに「ウマかった!!」と言いにくいです。
常に猫背になってしまい、酸素がカラダに入ってきません。
飲食業界とは、いかに、一見さんをリピーターにするかだと私は思います。
最初のお客さんを、「味以外」のカテゴリーで満足させない限り、最終的には身内すら来ないお店になるということです。
したがって、たまに「あんなに美味しいお店なのになんでつぶれたんだろう?」という疑問を私は持ちません。
確かに味は大切ですが、大切なのは味ではないということです。
どんなに美味しいカップ麺が登場しても、ラーメン屋業界は潰れません。