心理学論文や人間関係的考え方を紹介!

2017.8.16~2020.8.31連続投稿(1,112日)。以降は不定期更新です。

部下はあなたのことを見ています。

今回は「部下」というワードを用いて、仕事術について論じていきます。

 

部下が自分のもとを去った、という経験をしたことは、あなたはありますか?

 

そのとき、あなたの部下はきっと「一身上の都合」でやめると言ったことでしょう。

 

「一身上の都合で退職する」というのは、「あなたのせいでやめます」ということです。

 

なぜなら、仲のいい同僚には「一身上の都合」だなんて言葉をそもそも使わないからです。

 

そして、部下がやめるという決断をした時、「決断」が先にあって、「理由を考える」のは後になります。

 

これはとても面白い現象です。

 

一般的な考えでは、「ある理由がイヤだから、その職(職場)をやめる」と思われがちですが、違います。

 

単に、「なんとなくイヤだから」が、全てのスタートです。

 

そして、「なんとなく」の原因は99%上司にあります。

 

なぜ、同僚でも給料でもなく上司なのか。

 

それは、唯一上司だけが「全く予測がつかないギャンブル」だからです。

 

まず同僚は、同じ時期に会社などに入ってきた人間ですから、基本的には情報量は同じです。

 

よって、同僚の成功は同僚の努力や能力(あるいは社会的な上手さかもしれません)によるものだと解釈することができます。

 

次に給料は、客観的な指標です。

 

最初の時点で「だいたいいくらくらいもらえるか」がわかっています。

 

また、一ヶ月に一度現金が支給されることが労働基準法によって定められています。

 

つまり、同僚と現金は、「中学生でも予想できる範囲」だということです。

 

しかし、上司は違います。

 

上司は、何をしてくるかわかりません。

 

ここで、目線を上司側に切り替えます。

 

部下は、あなたの対応が良ければ良いほど、「この職場に居続けたい」と思います。

 

あなたが部下の話を一回だけでも無視したとするならば、もう信頼関係は終わりです。

 

残念ながら、海に牛乳をこぼした時のように、信頼関係は戻りません。

 

これは、有限の人生を生きる人間における試練です。あなたが無視した部下は一生あなたのことを信頼することはありません。

 

見かけは慕っているように見えても、それは「オシゴト」だからです。

 

あなた自身が部下だった時のことを思い出せば、この気持ちは当然わかるかと思います。

 

部下は、あなたのことを見ていないように見えますが、全く違います。

 

上司の一挙手一投足を凝視します。

 

それだけではなく、部下は上司の行動をコピーします。

 

なぜなら、上司の行動しか、模範として真似るものがないからです。

 

しかし、一定の時間が過ぎると、「あれ?こいつ、さては無能だな・・・?」と悟られる可能性があります。

 

部下自身も人間ですから、職場に慣れてくると全体を俯瞰して見るようになり、上司の立ち振る舞いや人間性、さらには人間関係を細かく分析できるようになってくるのです。

 

もちろん、上司であるあなた自身が仕事に誇りを持って邁進し、かつ部下の声に耳を傾け続ければ、評価は逆です。

 

その部下は、職場を去りません。唯一、去る条件があるとすれば、

 

あなたがその職場を去る時でしょう。

 

上司であるあなたがその職場に疑問を持てば、あなたを信頼する部下も現場に何かしらの問題を見つけます。

 

部下は、ずーっと、黙って、あなたのことを見ています。あなたが背を向けているときに。