「察し」の強要に気をつけろ
この現象は、主に「本業とは違うお仕事」の時に起こります。
例えば、普段はやらない会場設営や飲み物の準備などを示します。
だいたいそういう時って、マニュアルには「会場設営」しか書いてありません。
細かく書いていないということは、長年の積み重ねで、ベテラン達が慣れているということです。
ここで何が起こるかといえば、「先輩様が指示をする」。
しかも、その指示は曖昧です。
「それ、そっち」じゃ、わからん。
椅子をいくつ持って第二会議室に運んでと丁寧に言えば、大雑把に言って後輩がミスをして怒るより生産的なはずです。
しかし、「指示をしてくれる」だけありがたい場合もあります。
「その作業一年目」の人は、ぽかんと空きができて佇んでしまうときがあります。
そのとき、先輩様の頭の中には完成形がイメージできているため、後輩に「いや、言われなくてもわかるでしょ」と叱りつけます。
察しろよじゃないんです。
察されるなよ。
何勘違いしてんだ。
ということです。
斜め読みをした方は「他人のせいにしてる」的な感じに思われたかもしれませんが、違います。
「その作業一年目」の人にとって、完成形は予想するのが精一杯です。
さらに、マニュアルがざっくりの場合、そのような先輩様は完成形と違うことを強調してきます。
このような事態に陥ったら、必ず先手を打って、比較的仲の良い先輩にだいたいの完成予想図を伝えてもらいましょう。
できるだけ、「察し」から離れてください。
自分を守れるのは、自分しかいません。