心理学論文や人間関係的考え方を紹介!

2017.8.16~2020.8.31連続投稿(1,112日)。以降は不定期更新です。

能力モビリティ(その3)

ここでは、締めくくりとして、「具体的に何をすれば能力モビリティを育てることができるのか」を述べていきます。

 

方法は、見た目としては二つあります。

 

まず一つ目は、「機会の提示」です。

 

「機会の提示」とは、あらゆる選択肢があるという事実そのものを伝えることです。

 

段階は、「そもそも選択肢がある」、「具体的な選択肢にはこういうものがある」の二つです。

 

「具体的な選択肢」について、例えばある少年がサッカーが大好きだとします。

 

この場合、提示する必要がない選択肢は「サッカー選手」や「監督業」です。

 

知っているかどうかです。

 

他方、気を緩めずに提示すべきなのが「クラブチーム運営」「メンタルトレーナー」「広報」などの「見えない仕事」です。

 

このように多様な選択肢を見せてあげることによって、主目的の「選手」になることを目指しながら、

 

既存の学校制度にいる意味を自ら見出すようになるのです。

 

これが大事なポイントです。

 

勉強に乗り気でない人も、現実的に勉強が必要になった時には必死にやります。

 

その時、「なんで学校の先生はもっと勉強の大切さを教えてくれなかったの?」と、後悔の混じった憤りを覚えてしまうのです。

 

そして、二つ目は「言葉にならない才能を具現化すること」です。

 

「言葉にならない才能」とは、文字通り「明確になっていない段階での向き不向き」です。

 

なかなか見えにくいものではありますが、実は良い見分け方があります。それが、

 

「〇〇はやりたくない」という否定です。

 

進路について聞いた時、「駅員になりたい」「消防士を目指す」と言ってくれればよいのですが、そうでない場合は、

 

「人の指示には従いたくない」「会社勤めはしたくない」「満員電車だけはイヤだ」という声から適性を見出していくのです。

 

機会を提示しながら、各個人の能力を最大限生かせる場所に案内して、お給料をもらうのが教師だと私は思います。

 

能力モビリティ、育んでいきましょう。