運に逆らわない生き方
どんなに勉強を頑張っても、入学試験に失敗することはあります。
逆に、全然勉強しなかった人間が運良く試験にパスするというケースもあります。
この違いはどこに生まれるのでしょうか?
私なりの意見を述べると、「この違いはどこに生まれるのでしょうか?」と考える時点で、ある意味負けです。
例えば、英語の試験では「どのくらい英単語を知っているか」は、実は本質的には重要ではありません。
その試験で出題された単語を十数個知っていれば、合格できます。
もし、英単語帳を完璧に暗記していたとしても、その単語帳の中に、その試験で出た英単語が入っていなければ、敗北だということです。
確率的にはあまり起こり得ないことですが、ゼロではありません。
私たちは、自分でコントロールできることと、自分ではコントロールできないことをごっちゃにする傾向にあります。
雨が降っている時、「なんで雨が降っているんだよ!」と怒っている人は、雨も自分も制御できていないということです。
もし傘を持っていなかったら、甘んじて浴び続けるか、コンビニでビニール傘を仕方なく買うしかないのです。雨を止めることは、誰にもできません。
さらに、ビニール傘を購入して店を出た瞬間に青空が広がっていても、私たちはそれを受け入れなければならないのです。
人生には、こんなことがたくさんあります。
そして、それらの出来事が私たちの目の前に起こった時、それが「制御可能」か、「制御不可能」かに、まず分けましょう。
そして、制御可能であれば、自分の努力で環境を変えていけばいいですし、
制御不可能であれば「今回ばかりはツキがなかったんだな」と全て受け入れましょう。
ここで「制御不可能」なものと争おうとするからストレスが溜まります。
一生懸命、後悔がないくらいに頑張った結果、成功できなかった場合、それを未来に繋げることも、過去の内省に時間を費やすこともできます。
どちらを選択するかによって、「運を正しく理解しているか」がわかるのです。