心理学論文や人間関係的考え方を紹介!

2017.8.16~2020.8.31連続投稿(1,112日)。以降は不定期更新です。

刺さる方が少ないという発想

特別な授業や講演会などでは、最後に良い言葉を言おうとする場面が見受けられます。

 

例えば、有名な科学者の格言を引用する、のようなものです。

 

ここでの話者の意図は何でしょう。

 

明らかに、「相手の心に刺さる言葉を最後に言おう」というものです。

 

しかし、その話者は大きな勘違いをしています。

 

言い方を変えると、その目的が達成される可能性は限りなくゼロに近いです。

 

なぜなら、「刺さる」という現象・体験は、全て聞き手に依存するものだからです。

 

むしろ、「こいつ、今良いことを言おうとしたな」と興醒めされるリスクの方が大きいです。

 

別の視点で言うと、たとえ話者であるあなた自身が「大したことない」と思っている言葉でも、相手に刺さることがあります。

 

刺さるか刺さらないかを分けるのは、言葉ではありません。

 

相手の状態と、話者であるあなたの状態がマッチしていれば、伝わります。

 

もちろん、知識的な面で言えば話者の方が多いのが普通ですし、そうでなければ単なる友達とのおしゃべりです。

 

問題は、「相手に刺さる確率は、言葉のトレーニングによって上がる」と履き違えていないかです。

 

さらに深く言うと、引用元の哲学者は経営者のレベルとあなた自身のレベルが異なる場合には、言葉の威力は半減以下です。

 

あなたの方が、レベルが上なら別です。