レールから自由になる一つの方法
ミニマルな人生設計は、何より「限りある人生を楽しく有意義に過ごすため」のツールです。
これまでの日本は、ある種レールに乗っていれば幸せを感じることができていました。
重要なのは、「たとえそのレールに疑問を抱いていたとしても、レールに乗ることによるメリットが疑念を上回っていた」ということです。
人間は基本、既存の生活を破壊して得られる果実が美味しいという確信がない限り、具体的なアクションを起こさないという性質を持っています。
そして、いよいよこれからは「レールに乗ることそのもの」に利点がなくなる時代に突入しつつあり、最も被害を受けるのは「それに気づいていない人々」なのです。
では、今や「必須科目」になりつつある「レールから外れる方法」をお伝えします。
ズバリ、「引き算」です。
レールに乗る人生のキーワードは「学歴」「年功序列」など、「積み重ね」のイメージを私たちに与えるものが多いです。
「頑張って働いて税金を納め、老後は年金を受け取る」という日本の労働システムに合致します(ハンナ・アーレントのlaborにあたるのが「労働」です)。
しかし、これから私たちが「積み重ねていく」ものは、本当に価値をもたらしてくれるのでしょうか。
そこで必要なのが、これまでの人生がいかに「足し算」ベースで進められてきたかという自覚です。
こう自覚(場合によっては猛省)することにより、「何をしないか」というミニマル的思考を身につけることができます。
じゃあ何を引けばいいか?
もう、あなた自身が一番気づいているのではないですか?