心理学論文や人間関係的考え方を紹介!

2017.8.16~2020.8.31連続投稿(1,112日)。以降は不定期更新です。

その教育、平成に置いてきて!

私たちが行うべき教育は、変化していかなければなりません。

 

それは決して、ICT教育やアクティブラーニングを進めていこうという単調な主張ではありません。

 

なぜなら、それらは完全に「足し算の発想」だからです。

 

全教科を教えないといけない小学校教員に「英語が必要だ」という勝手な理由によって英語も任せるのは、まさに足し算の悲劇です。

 

今後私たちが「平成」に置いていかないといけないのは、この足し算です。

 

たとえば、幼児教育において、泣いている子に対して「iPadでこのYoutubeを見せれば、2分30秒のこの一言で泣き止むよ」というのは足し算です。

 

「なぜ、泣いているのか?」を考えるのが、令和です。

 

こう言うと、「いや、令和以前からもあったでしょ?」と言われそうですが、視点が違います。

 

これまでは、「なぜ泣いているのか」がわからないと、相手は一向に泣き止まずに、大人側が疲弊して終わっていました。

 

しかし、この経験から「二度と疲弊したくない」という創意工夫が生まれていました。

 

他方、平成の時代には、インスタントに処理することがどの領域においても可能になってきました。教育も例外ではありません。

 

大学生はウィキペディアから引っ張り出した文章でレポートを作成し、中高生は教員が書いた板書をiPadで撮影する時代です。

 

そして、泣き止まない子に対してはとりあえずググり、それっぽい動画を見せてあげれば、「なぜ泣いているか」を究明できないまま、インスタントに泣き止ませることができてしまっているのです。

 

なんだか、「臭い物に蓋をする」ような状態です。

 

そして、この足し算的な教育からは、付け焼き刃的な処置を日常的に繰り返すことはできても、教える側は何も学ぶことができません。

 

そう、便利になればなるほど思考停止を招くのです。

 

本当は一日寝れば治るのに、抗生物質で暴力的に治そうとする習慣がつきつつあります。

 

そのような瞬間的な効果は、教育において生まれるはずがありません。

 

平成に置いていくべきは、「便利によりかかる足し算教育」です。