心理学論文や人間関係的考え方を紹介!

2017.8.16~2020.8.31連続投稿(1,112日)。以降は不定期更新です。

マッチングアプリを笑うな

現代は、「移動・レス・社会」になりつつあります。

 

まず、何と言っても「地球温暖化」が夏の気温を上昇させて、「できれば、歩きたくない」「家から出たくない」状況をもたらしました。

 

仮に移動するとしても、タクシーでドアトゥドアがベストです。

 

そして、ミニマルな人間関係を目指せば目指すほど、実は「会う人の人数が減ってくる」という第一フェーズを踏むことになります。

 

人と会わず、「自分と向き合う」時間が増えるのです。

 

とはいえ、私たちは他人に話を聞いてもらい、受け入れてもらうことによって、自分自身の存在価値を知ることができる生き物ですから、常に孤独では精神的にまいってしまいます。

 

最近では、家から一歩も出なくても「出会える時代」に突入しました。

 

それが、「マッチングアプリ」です。

 

ここ2,3年では、「アプリで知り合って結婚しました」と言っても驚かれません。

 

ただ、一部の人たちは「え?アプリで知り合うとかありえない」「学校とか職場とか、生身の人間関係の中で出会うのが普通でしょ?」と、触ったこともないアプリに嫌悪感を示します。

 

そう、人間は使ったことのない道具や情報を毛嫌いする傾向にあります。

 

しかし、この見解は全くの的外れであると言わざるをえません。

 

ある人とある人が出会い、人間関係を築き上げていくにおいて大切なのは「どのようにして出会ったのか」ではありません。

 

もしそのようなことが言えてしまうのであれば、職場恋愛は「本来仕事に集中すべきなのに、恋愛にうつつを抜かしている」という風に批判されることになります(そんなことはありません)。

 

もっとラディカルになれば、「学校は学業に勤しむところだ。そんなところで恋愛するくらいなら大人に混じって働け!」と言うようなものでしょう。

 

さて、仮に学校や職場、あるいはサークル、行きつけのカフェ、バイト先などで「普通」に出会った場合でも、破局・お別れする例には枚挙にいとまがありません。

 

これに関しては、マッチングアプリで出会った場合」も同様です。ここが実はポイントです。

 

マッチングアプリが近年のトレンドだから、そのような手段で出会った方がよい」というのは、これまた見当違いだということです。

 

実は、「マッチングアプリ」の方が、「出会い」から関係形成までの道のりが長いのです。

 

そもそも二次元媒体(文字や写真)でしか知りえない相手を信用・信頼し、駅で待ち合わせる時点で、人間はかなりの精神的エネルギーを消費します。

 

そこからさらに、「第一印象とは全然違うひとが来たけれどなかなか中座できない」「写真と別人だった。でも意外とお互い様だ」のような経験を積み重ね、ようやく「割と理想の人」に出会うのです。

 

つまり、表面的な手続きこそ違えど、一般的に物理的な出会いと同じくらい、マッチングアプリでの関係づくりは難しいのです。