エースは突然会社を辞める
あなたは経験したことがあるだろうか。
仕事もできて人間関係も良好だったエース的存在の部下が、突然会社を辞めたという経験を。
もしかしたら、あなた自身がその準備を今しているかもしれない。
なぜ、エース的存在の部下は、突然会社を辞めるのだろうか。
ここには、本質的な理由がある。
彼らエースは、何よりも直感を大事にしている。
その直感と、会社の雰囲気が合致していなければ、そこに存在し続ける意味はもうない。
言うまでもないことではあるが、彼らも一応は様子を見る。
まずは自分が鍛錬し、改善し、できるだけ自分にとっても会社にとってもプラスになるように努力する。
しかし、「あれ?」「これはおかしい」という経験が積み重なっていくのだ。
エース的存在の社員に何か特別な「才能」があるとすれば、「帰納的に考える」ことだろう。
すなわち、一つ一つの経験を決して忘却せず、会社全体の一つの筋として当てはめる。
その経験の集大成が、別の意味での「直感」になっていくのだ。
だから、あなたがもし会社を辞めようと思っているのなら、それは決して消極的な根拠によるものではないだろう。
「とりあえず三年はいるべし」というのは、そういった意味で真理であるし、間違っているともいえる。
どこで、見切りをつけるか。
そこをひたすら考え抜きつつも、表面上ではひたむきに会社のために努力した。
だから、彼・彼女がじっくり考えて決断したのに対して、周りは「突然辞めた」と驚くのだ。
「突然辞めた」と思われたということは、その社員は成功だった、といえる。