明日死ぬとしたら?の意味
ミニマルな人生を送っていくためのヒントとして、ある質問があります。
それは、「明日死ぬとしたら?」では、ありません。
まず、あなたはどこかで「明日死ぬとしたら?」という質問を聞いたことがあるかと思います。
もし明日で命が終わるとしたら、今日、何をしますか?というものです。
両親に感謝の気持ちを伝える、やりたかったことを好き勝手にやる、謝りたい相手にごめんなさいと言うなど、様々な答えが上がることでしょう。
しかし、(たしかにこの問いに答えること自体大切なことではありますが、)この問いには一つマジックがあります。
この質問に対して答えを出そうとしている時点で、今、ちゃんと生きていないということです。
すなわち、ミニマルな人生を送っていくための質問は、
「『明日死ぬとしたら何をしますか?』という質問に対して、あなたは『昨日と同じことをします』と答えますか?」です。
本当は、生きていることも死ぬことも、日常のはずです。
今、この今も、誰かが亡くなります。今日、どこかで、お葬式があります。死とは、非日常ではありません。
しかし、「明日死ぬとしたら?」という質問に対して小一時間考えてしまうということは、死を「まだ来ないもの」と捉えているからに他なりません。
明日とは、今日を試されているということです。