人生はセルフサービス。
むかしむかし、私たちは口を開けて待っていました。
すると、お母さんがその口にご飯を入れてくれました。
むかし、私たちは椅子に座っていました。
すると、給食が運ばれてきました。
さて、今はどうでしょう?
ただただ口を開けているだけで、ご飯がやってくることはあるでしょうか?
待っているだけで、誰かがご飯を作ってきてくれることはあるでしょうか?
一方、必ずしも私たちは待つだけではありませんでした。
いわゆる、ビュッフェ形式です。
欲しいものだけを取りに行く。そして、売り切れに遭遇しないように早く。
ラーメン屋に行っても、無料の半ライスを食べるか食べないかは、その人の自由です。
現代の日常生活では、そのほとんどが「欲しければあげるし、欲しくなければあげない」スタイルになっています。
どんなにお腹いっぱいでも、明らかに食べられなそうな状態でも、半ライスは頼めばもらえるのです。
また、どんなに腹ペコであったとしても、本人が遠慮して頼まなければ、「お客さん、そうは言っても本当は頼みたいんですよね?」とは聞いてくれません。
ここが面白いポイントです。
世の中は全て「頼みたい人」が頼み、「頼みたくない人」は頼まないと勘違いしていませんか?
少し難しい表現になりますが、「頼んだ人」が頼んだことになり、「頼まなかった人」が頼まなかったことになる。
結果が、思いを超えることもあるのです。