心理学論文や人間関係的考え方を紹介!

2017.8.16~2020.8.31連続投稿(1,112日)。以降は不定期更新です。

正確・ミニマリスト。

今回は、いくつかある視点の中から「スピード」に着目し、「正確・ミニマリスト」について述べていきたいと思います。

 

「正確・ミニマリスト」とは、「仕事について完璧を求めず、スピーディーに仕事をこなすことを第一に考えているビジネス・パーソン」を指します。

 

ポイントは、「正確・ミニマリスト」が仕事を雑にしても良いと思っているわけではないということです。

 

多くの場合、仕事は集団で完成させるものであり、仕事とはほとんどコミュニケーションと言ってよいでしょう。

 

卑近な例で言えば、「コピーとってきて!」という誰かの発言があって初めて、「コピー」という仕事が生まれ、コピーをとった人はその上司に渡した瞬間に「仕事完了」となります。

 

このコピーですが、例えば「高画質コピー」なるものがオフィスの32階にあって、エレベーターを使用しなければならないとします。一方で、「普通のコピー」ができる機械は10秒ほどでたどり着ける場所にあるとします。

 

コミュニケーションとしての仕事、という風に仕事をとらえている「正確・ミニマリスト」は、完璧な画質のコピーをとる時間と手間を全てミニマルにし、上司に渡すスピードを最優先することができるということです。

 

この例では、誰もが「いやいや、わざわざ行かないでしょ。コピーする際のコストも違うだろうし。」と思うかもしれませんが、ほとんどの人が「仕事の完璧さ」という抽象度の高い目標となると、先ほどでいう「わざわざ32階までエレベーターで行っちゃう」ということをやってしまっているのです。

 

16日に使うプレゼン資料を15日までに仕上げなさいと言われたとき、ほとんどの人は「15日がゴール」と思い込んでしまいます。

 

しかし、15日に仕上げたとしたら、上司や同僚の客観的な目線や意見をもらう時間はいつとれるのでしょうか?

 

15日に仕上げろと「正確・ミニマリスト」が聞いたら、彼・彼女は「15日に、完璧なものにする」と捉えることができます。

 

ここでの「完璧」は、先入観としての完璧・主観的な完璧ではありません。

 

少なくとも、チームで「これでいこう!」という合意に至ったものに仕上げるという意味です。

 

よって、「全然完璧じゃないけれど、ある程度カタチになったもの」が出来上がり次第すぐに、その内容をシェアするのが「正確・ミニマリスト」なのです。

 

こちらの方が、上司・同僚としても「だいたいの形はわかった。でもここはこうしよう」と言いやすいです。

 

しかし、全く同じクオリティのものが15日に来てしまったら、「完成させる」ことが「完璧である」ことよりも当然優先順位が高いため、クリティカルな意見を出すことがためらわれます。

 

中途半端に完璧を求めるよりも、「とりあえず提出する」という習慣の方が、実は完璧への近道になっているのです。