心理学論文や人間関係的考え方を紹介!

2017.8.16~2020.8.31連続投稿(1,112日)。以降は不定期更新です。

できぬことはやらない。

今回は、ソクラテスの残した「無知の知」から学び取れることについて述べていきます。

 

無知の知とは、ソクラテスの思索の出発点となったもので、自らよりも知恵のある者はいないという神託を聞いたソクラテスが賢者たちと意見交換をする上で自覚したと言われています。

 

彼が気づいたのは、一般的に賢者と呼ばれている人たちは「真理を知っている」のではなく、「ほんとうは知らないけれど、知っているように思い込んでいる」ということでした。

 

ソクラテスは自分は無知だと思っていましたが、そのように「知らないことはそのまま知らないと思う」、まさにその分だけ、知恵があると判断したのです。

 

では、ここでいう「知っている」とは一体何を指すのでしょうか。

 

それは、「自分の限界」だと私は思います。例えば仕事について、自分にはどこまで貢献できて、どこからは貢献できないかを正確に理解できているということになります。

 

自分が「無知」であることを知らない人たちは、自分ができないことを過小評価し、無駄に頑張ってしまう傾向にあるように思えます。

 

他方で、自分の限界をしっかりと理解している人は、「できない」とはっきり言うことができます。このように「自分の限界」を周囲に伝えると、意外と助けの手を差し伸べてくれる人が現れます。

 

そして、助けてくれた人には「自分の得意分野」でお返しをすればよいのです。自分自身が当たり前のようにできることでも、他の人にとっては「助かったよ!ありがとう。」と言われるようなことは少なくありません。

 

「全部自分でやろうとしない」ことが、「無知の知」の実践なのでしょう。