心理学論文や人間関係的考え方を紹介!

2017.8.16~2020.8.31連続投稿(1,112日)。以降は不定期更新です。

周りに流されない態度とは?

今回の「ミニマリストと哲学の話」は、「ストイック」についてです。

 

「ストイック」という言葉は、日常生活でも時々出てくるくらい、私たちにとって身近な言葉です。

 

「あいつはストイックだよね」と言うときは、「自分を律して頑張っている」というポジティブな意味を含みます(一方,「ガリ勉」という場合はネガティブな意味を持ちやすいですね)。

 

さて、「ストイック」という言葉には語源があります。

 

それが「ストア派」と呼ばれる紀元前3世紀に生まれた学派です。ゼノンという人物が創始しました。彼の目指す理想的な態度が禁欲的なものであったため、ストイックの元になったのです。

 

この「ストイック」的態度は、ゼノン流に言えば「不動心」です。不動心はアパテイアとも言われ、「パトスがない状態」を示します(新世紀エヴァンゲリオンの主題歌にも出てくる「パトス」です)。

 

不動心とは、文字通り「外界からの刺激によって起こる感情や欲望に心を乱されないこと」を指し、この態度が持てればその人は「賢者」です。

 

ポイントは、「外からの刺激それ自体」が心を乱すとは言わず、「その刺激によって起こる感情」が心を乱すと言っているところでしょう。

 

例えば、レストランで隣の席の赤ちゃんがギャンギャン泣いているケースを考えます。普段は何も感じない人でも、仕事で疲れ果てて「食事中くらいは静かにゆっくり食べたいな」と思って入店した場合は、さすがに「うるさいなぁ」と思ってしまうこともあるでしょう(かくいう私自身も思ってしまいます)。

 

しかし、もし赤ちゃんが泣いているときに心がざわざわしたら、それは「赤ちゃんが泣いているから」ではないのです。

 

「赤ちゃんが泣くのは迷惑行為だ」「赤ちゃんを泣き止ませない親は問題だ」という価値観が、怒りや苛立ちを起こしているというのです。

 

これは、雷がとてつもない音量で鳴り響いた時に「なんでカミナリが鳴るんだ!うるさい!」と怒りを覚えないことからもわかります(怖気付くことはあるかもしれませんが)。

 

つまり不動心とは、外からの刺激に対して「関心を持たない」「重要なことだと思わない」ようにするトレーニングなのです。

 

自分をしっかり持っていれば、周りがどのような状況でも強くたくましくいられるということで、ストイックな態度につながっていくのですね。