心理学論文や人間関係的考え方を紹介!

2017.8.16~2020.8.31連続投稿(1,112日)。以降は不定期更新です。

他人が作った基準を鵜呑みにしない。

今回は、荘子について述べていきます。

 

前回の「老子」につづいて、荘子も生没年不詳の人物です。老子がはじめた思想を荘子が継承していることから、彼らの思想は「老荘思想」とよばれることがあります。

 

今回は荘子の思想の中でも「万物斉同」についてみていきましょう。

 

万物斉同」とは、「ありのままの現実世界は、善悪や美醜(美しいか、醜いか)、生死などの対立・差別をこえた、本来斉(ひと)しいものだという思想です。一切のものが、同じ価値をもつということです。

 

もし、この世界のものは全て同じ価値をもっているのだとするならば、一般的にいう「正しいか、間違っているか」のような基準は一体何なのでしょうか。

 

荘子に言わせれば、それは「人間が勝手に決めたもの」です。

 

たとえば、「痩せている方が、太っているよりも良い」という「基準」。雑誌やテレビ番組などでは、こぞって「ダイエット法」の特集が組まれています。

 

通販番組で「ラクに痩せる器具」が紹介されない日はありません。

 

しかし、文化によっては「太っている方が魅力的だ」というものもありますし、人の好みもさまざまで、痩せているのは健康的ではないと言う人もいます。

 

ここで大事なのは、「基準を設けないこと」ではなく、「他人が作った基準を鵜呑みにしないこと」でしょう。

 

荘子が唱える「無用の用」は、世間からは価値がないとされるものの中にも、あるがままの価値があるという考えを示しています。

 

たとえ他人に何と言われても、自信をもって自分の力で価値を見出していくのが、これからの世の中を生きるのに大切なのかもしれません。