おごりは重力となり地に堕ちる
上にしか行かないジェットコースターが存在しないように、おごり高ぶった人間の評判もまた、いずれは地に堕ちる。
昨日の昼過ぎ、超有名ラーメン店に足を運んだ。
どうやら予約もできるようだが、とりあえず1時間は並ぶ覚悟で行ってみた。
すると、思ったより行列が短く、すぐに入店できそうな雰囲気であった。
人気店のラーメンを食べるのは楽しみだとワクワクしながら並んでいると、店員が予約済みの何名かの名字をあげて、彼らが入り終わった後に、
並んでてもしばらく食べられないですよ
と、残りの数名(私も含む)に言い放って店に戻っていった。
並んでいた中には大きめのキャリーケースを持った四人組もいて、「なんだぁ」「がっかり」と言いながら店を後にして行った。
「昼食なんか、どこででも取れるからな。」
そう叫びそうになった自分がいた。
ここでお伝えしておきたいのは、「予約せずに並んでも、一定の時間までは入店できない」というシステムが悪いと言っているわけでは全くないということ。人気店ならば、それくらいのことはするのだろう。
問題なのは、そう。言い方だ。
どんなに有名な店でも、並んでいる客に対する対応を誤ってはいけない。
その日、その店員がそのような言動を取ったのがほんの一回で、かつそう言われたのが数人でも、関係ない。
私を含めた彼らは、もう二度とその店に行かないだろうし、その対応の小さな綻びが今日で終わるとは考えられない。
どんな時でも、私たちは誠実に生きていかなければならない。
それははっきり言って、自分自身のために、だ。
それまで積み上げてきた信用・信頼は全て水泡に帰す。
おごりは、モノが重力に耐え切れずに下へ落ちるような力で、油断した私たちを地に堕とす。
陳腐な終わり方になるが、「モノの言い方は、大事」だ。