心理学論文や人間関係的考え方を紹介!

2017.8.16~2020.8.31連続投稿(1,112日)。以降は不定期更新です。

友人ネットワークを広げる「外向性」が自身を外向的にしていく

私たちが友人ネットワークを広げていくためには「外向性(extraversion)」が必要であることは、直感的にも理解しやすいですし、研究の蓄積も多くあります。

 

また、これまでの研究では、人は自分と同じくらい外向的な人を選択することが示されてきました。

 

しかしながら、選ばれた友人が自分自身の外向性の向上(extraversion development)に影響を及ぼすかどうかや、選択と影響との交互作用についてはほとんど研究されてこなかったようです。

 

van Zalk, Nestler, Geukes, Hutteman, & Back (2020)は、4年間追跡したサンプル1、16週間追跡したサンプル2を用いて縦断研究を行いました。

 

この結果、類似した他者(同じくらい外向的な人)と相互作用していくうちにこの相互作用の質が向上し、次の友人の選択にも影響をもたらすことが確認されました。

 

彼らの研究ではbehavioral mimicry mechanismと呼ばれています。つまり、外向的な友人の行動を模倣し、それが自身の性格形成に寄与しているということです。

 

安心すべきは、「最初は、同じくらい外向的な人でもよい」ということです。いきなり自分とかけ離れた外向性を兼ね備える人と付き合う必要はないようです。

 

【引用文献】

van Zalk, M. H. W., Nestler, S., Geukes, K., Hutteman, R., & Back, M. D. (2020). The codevelopment of extraversion and friendships: Bonding and behavioral interaction mechanisms in friendship networks. Journal of Personality and Social Psychology, 118(6), 1269–1290.