心理学論文や人間関係的考え方を紹介!

2017.8.16~2020.8.31連続投稿(1,112日)。以降は不定期更新です。

【2020年の社会心理学研究】みんな、「普通」を選ぶ。それが好みじゃなくても。

 

今回も2020年のJPSPの論文を紹介します。

 

私たちは普段、他者がどのような選択をするかを予測し、時にはそれに合わせながら、自らの選択を行います。

 

Reit & Critcher (2020)の研究では、他者が選択しそうなもの(例:デザートでいうところのバニラアイスかティラミス)を予測する時に、私たちはcommonness fallacyを犯すことが示されています。無理やり訳すと「普通であることの誤謬」でしょうか。

 

Reit & Critcher (2020)は、commonness fallacyを「普通(であり面白味がない)な選択肢(バニラアイス)」が「珍しい(そしてワクワクする)選択肢(ティラミス)」より選ばれる率を過大評価することであると述べています。

 

※彼らの研究ではバニラアイスが普通で、ティラミスが普通でない選択肢という前提になっているようです。

 

普通のものがよく選ばれるのは、単にそれが「よく出されているから」であり、それが好まれているからではないという視点から、将来の選択にこの「普通であること」が手がかりとして使えないという主張です。

 

よって、「普通であること」は他者の選択それ自体を予測する際には案内役として使用されますが、他者が何をもらえたら嬉しく感じるのかを予測する時には使いません

 

この「普通であること」は、自分自身の選択、価格、各々の選択よりも、選択の予測に用いられます。

 

しかし、意識的に考えることによって、「普通であること」の考慮をやめることができるようです。

 

【引用文献】

Reit, E. S., & Critcher, C. R. (2020). The commonness fallacy: Commonly chosen options have less choice appeal than people think. Journal of Personality and Social Psychology, 118(1), 1–21.