心理学論文や人間関係的考え方を紹介!

2017.8.16~2020.8.31連続投稿(1,112日)。以降は不定期更新です。

モラルライセンシングとは何か?

目に見えないけれど人間にとって大切なもの。それが道徳。

 

私たちは24時間、道徳を守ろうと思っています。

 

モラルライセンシング(moral licensing / moral self-licensing)とは、過去に行った道徳的行動が「ライセンス」となる、つまり自分自身が道徳的であることを保証する証拠となり、後の不道徳な行動を行ってもよいという免罪符となる現象です。

 

Miller & Effron (2010)ではこのmoral licensingについてこのように述べられています。

 

people who have a past history of socially desirable actions in a particular behavioral domain feel licensed to undertake morally questionable behavior in that same domain

 

そして、多くの研究ではこのモラルライセンシングは実際に道徳的行動をしなくても、道徳的行動をするという約束をしたり、道徳的行動をする場面を想像するだけで生まれることが示されています。

 

私たちは「良いこと」を行うと、それに甘んじて、それを覚えている限り「まぁこの前良いことしたから今日はいいかな」と甘えてしまうのです。

 

 

【引用文献】

Miller, D. T., & Effron, D. A. (2010). Psychological license: When it is needed and how it functions. Advances in Experimental Social Psychology, 43, 115‒155.