心理学論文や人間関係的考え方を紹介!

2017.8.16~2020.8.31連続投稿(1,112日)。以降は不定期更新です。

動機づけを高めるためには、報酬や「速い」方が良い?「遅い」方が良い?

私たちが勉強やスポーツなどを頑張るためのブースターとして「動機づけ」というものがあり、この動機づけが「内発的動機づけ」と「外発的動機づけ」とに分かれていることは広く知られています。

 

そして、私たちはしばしば報酬をもらえることを期待して行動をとることがあります。

 

例えば、ゲームを買ってもらえることを約束してもらって、それを目標にテスト勉強を頑張ったり、大好きなパートナーとドライブするために免許をとったりすることがこれにあたります。

 

この報酬ですが、「いつ」得るのが一番動機づけを高めるのでしょうか。

 

Woolley & Fishbach (2018)の研究では、速い(immediate)報酬が遅い(delayed)報酬に比して真の動機づけ(intrinsic motivation)を高めるかどうかが検証されています。

 

実験の結果、報酬が速い条件の方が、報酬が遅い条件よりも、ニュース番組を見るという課題に対する動機づけが高まったことが示されました(Study 1)。

 

報酬を得るタイミングが速いことによって、やるべき行動に対するポジティブな経験が生まれていたということです。

 

さらに、報酬タイミングは、報酬そのものの重要度とは独立していました(Study 5)。つまりもらえる報酬自体の「嬉しさ」とは別で、報酬をもらえる速さが課題に対する動機づけを高めていたということです。

 

この実験結果を実生活に応用するのであれば、例えば勉強中のモチベーションを高めるために「今日頑張った分の肉まんをコンビニで買う」「今日テストで満点をとったらその日に好きなだけゲームをする」などの即時的な方法で自分にご褒美を与えるとよいでしょう。

 

頑張った分のボーナスは、先送りにしない方がよさそうですね。

 

【引用文献】

Woolley, K., & Fishbach, A. (2018). It’s about time: Earlier rewards increase intrinsic motivation. Journal of Personality and Social Psychology, 114(6), 877–890.