心理学論文や人間関係的考え方を紹介!

2017.8.16~2020.8.31連続投稿(1,112日)。以降は不定期更新です。

不幸な人は、なぜ楽しいことをしようとしないの?すればポジティブになれるのに。という問いへの答えとなる研究。

楽しい活動をすることは、ネガティブな気分を減少させるためにもってこいのものです。

 

しかし、Shen, Labroo, & Wyer (2020)は、活動をする前にその活動をイメージすると、不幸を感じている人々がその活動をしたくなくなるという現象があることを示しています。

 

ネガティブな気分を伴う表情は、楽しい活動の成果をイメージすることによって起こる感情と衝突し、楽しい活動をイメージすることが困難であると主観的に感じるようになるようです。

 

不幸を感じている人は、この困難さを楽しい活動自体に語帰属(misattribute)し、その活動をする願望が減少させてしまう。

 

このようなメタ認知の効果は、(a)困難さを活動でない他の何かに帰属し、(b)活動の過程ではなく活動の結果に注目することによって排除することができる。

 

さらに、関係のない要因によって活動中の笑顔に関する特徴が活性化されると、体験自体の困難さが弱まり、活動を回避しようとしなくなることがわかりました。

 

もしあなた自身が最近元気がなくて、楽しいことをしようにも足が重い場合は、一度「楽しいことをしてもどうせ・・・」という予想をせず、とりあえず乗り気でないままにやってみるとよいかもしれません。

 

 

【引用文献】

Shen, H., Labroo, A., & Wyer, R. S., Jr. (2020). So difficult to smile: Why unhappy people avoid enjoyable activities. Journal of Personality and Social Psychology, 119(1), 23–39.