心理学論文や人間関係的考え方を紹介!

2017.8.16~2020.8.31連続投稿(1,112日)。以降は不定期更新です。

〇〇な言葉を使う人は権力があるように見える

人は、権力を示すシグナルを見せることによって実際に権力を得ることがあります。

 

今回ご紹介するWakslak et al. (2014)の研究によれば、対人関係コミュニケーションにおいて抽象的な言葉と具体的な言葉のどちらが権力のシグナルになるかが検討されています。

 

実験の結果、人々は、より抽象的に話す人がより高い権力を持つと予測していることが明らかになりました。

 

抽象的な言葉が、権力のシグナルとなっているようです。

 

これは、抽象的な言葉が、判断する意欲と抽象的思考スタイルを反映するためだと研究チームは主張しています。

 

心理学の世界では一貫して、「権力を持っているという錯覚」が「実際に権力を獲得する」に至るプロセスが頑健に示されています。

 

したがって、「抽象的な言葉をとりあえず使ってみる」→「よくわからないけれど権力があるように見える」→「周りの人たちが(勘違いして)あなたを権力がある人であるかのように扱う」→「実際に権力者になる」というプロセスは、必ずしも夢物語で終わらないかもしれません。


【引用文献】

Wakslak, C. J., Smith, P. K., & Han, A. (2014). Using abstract language signals power. Journal of Personality and Social Psychology, 107(1), 41–55.