後悔を最小化する意外な方法とは?
私たちはときどき、「ああしておけばよかったな」と本気で悔いることがあります。
それは特に、「もうすぐ死ぬ時」に感じると言われています。
これに対して、本当にそうなのか?という疑問を呈したのが今回紹介する研究です。
Rudert et al. (2015)は、死の恐怖に直面することによってむしろ後悔した経験を最小化しようとすることを示しています。
これは、死の脅威に晒された時に、人はポジティブな自尊心を取り戻そうとするという存在脅威管理理論から説明することができます。
いざ死ぬかもしれないと思った時、そして死に直面した時には、「後悔なんかしていられない」のです。
【引用文献】
Rudert, S. C.., Reutner, L., Walker, M., & Greifeneder, R. (2015). An unscathed past in the face of death: Mortality salience reduces individuals' regrets. Journal of Experimental Social Psychology, 58, 34-41.