心理学論文や人間関係的考え方を紹介!

2017.8.16~2020.8.31連続投稿(1,112日)。以降は不定期更新です。

最適な選択をしようとしすぎるとどうなる?

私たちは、ついついモノを買いたくなる傾向にあります。

 

特に、現在のような「どこかに行くことはできないけれど、いつでもスマホで買い物ができる」という特殊な状況は、私たちの購買意欲をいたずらに掻き立てています。

 

ここで私たち消費者が理性的に頭の中に入れておきたいのは、「たくさんモノを買ってから後悔するのも、予め『モノを買ってから後悔するものだ』ということをわかっていても、そこからの購買行動に関する考え方は同じである」ということです。

 

経験しなければわからないことも世の中にはたくさんあるとは思いますが、「初めから明らかにネガティブな結果になることがわかる行為」なるものも存在しているということです。

 

Oishi et al. (2014)は、とにかく最適な選択をしたいという強い願望を持つmaximizerがどのような帰結になるのかを調査しています(実際に彼の学会発表を聞いたこともある方です)。


結果、maximizerはそうでない人に比して、抑うつが高く、幸福感や満足感が低かったという結果が得られました。

 

もしかしたらあなたも経験したことがあるかもしれません。

 

最適な選択をしようとして何度もモノを買い替えたり、現状に満足せずに色々アクションを起こしたりしたことが。

 

勿論その結果として最終的に良い結果を得ることができるかもしれませんが、道の途中では相当なストレスがあるということです。

 

逆に言えば、そのような状況に置かれてもなお、理想の世界なるものを手に入れようとする強い意志があるのなら、その決断に従って耐えるという選択肢もありえるのでしょう。

 

【引用文献】

Oishi, S., Tsutsui, Y., Eggleston, C., & Galinha, I. C. (2014). Are maximizers unhappier than satisficers? A comparison between Japan and the USA. Journal of Research in Personality, 49, 14-20.