心理学論文や人間関係的考え方を紹介!

2017.8.16~2020.8.31連続投稿(1,112日)。以降は不定期更新です。

※常に笑顔でいることが苦痛になった人だけ見てください。

「笑顔でいよう。」

 

「笑う門には福来たる。」

 

昔から私たちは、笑顔でいることによって幸せが訪れると信じてきました。そして、一定程度は真実でしょう。

 

しかし、時には「笑顔でいたくない」「無理して笑おうとすると逆に悲しくなる」こともあるかと思います。

 

今回ご紹介するLabroo et al. (2014)の研究は、Not always the best medicineというタイトルの通り、「笑顔が必ずしも特効薬になるわけではない」という大変興味深い研究です。

 

3つの研究を通して、Labroo et al. (2014)は、「頻繁に笑顔になることが幸福感を増加させるのは、彼らがそれをreactive or reflecting happinessと解釈している場合に限る」と主張しています。

 

つまり、笑顔になるのは幸せの結果であると信じている人にとって、笑顔はポジティブな影響をもたらしてくれているということです。

 

他方で、笑顔が幸せをもたらしてくれると解釈している人にとっては、頻繁に笑顔になることは幸福感(論文中ではwellbeing)を低めることが示されました。

 

この研究を踏まえると、「無理してでも笑顔になっていればそのうち幸せになるだろう」という理由で無理して笑おうとするのは逆効果であることがわかります。


【引用文献】

Labroo, A. A., Mukhopadhyay, A., Dong, P. (2014). Not always the best medicine: Why frequent smiling can reduce wellbeing. Journal of Experimental Social Psychology, 53, 156-162.