心理学論文や人間関係的考え方を紹介!

2017.8.16~2020.8.31連続投稿(1,112日)。以降は不定期更新です。

男性の自殺が多い理由

厚生労働省のデータによると、平成30年度の日本の自殺者数は2万840人で、うち男性が1万4,290人(全体の68.6%)を占めています。

今回は男性の方が自殺しやすい理由についてJournal of Experimental Social Psychologyを参照しながらお話をしていきます。

 

一つ目の理由としては、痛みへの感受性が低いことが挙げられます。痛みへの感受性が低いことは、ストイックさと関連しているようです。

 

もう一つの理由としては、死を恐れない傾向(fearlessness about death)が挙げられます。


死を恐れないという傾向がsensation seekingと関連していることも示されています。

 

sensation seekingとは感覚を追求することであり、死を恐れないからこそ、様々な感覚を追い求め、結果として自殺についても考えることが多いのかもしれません。

 

この「死を恐れないことが死を選ぶ理由」になるかもしれないという知見は、学問的にも哲学的にも興味深いです。

 

【引用文献】

厚生労働省HP

https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/jisatsu/19/dl/1-6.pdf

Witte, T. K., Gordon, K. H., Smith, P. N., & Van Orden, K. A. (2012). Stoicism and sensation seeking: Male vulnerabilities for the acquired capability for suicide. Journal of Experimental Social Psychology, 46, 384-392.