心理学論文や人間関係的考え方を紹介!

2017.8.16~2020.8.31連続投稿(1,112日)。以降は不定期更新です。

食べたいものを食べるという「選択」

あるファーストフード店でランチセットが販売されているとする。

 

500円で、チーズバーガー、ポテトMサイズ、ドリンクMサイズ、野菜サラダ付きだ。

 

このとき、多くの人は思考停止時状態に陥り、何の疑いもなくランチセットを注文するだろう。

 

もちろん、値段的にはおトクで、多少なりとも余ったお金でちょいリッチなデパ地下お惣菜を買えるかもしれないし、欲しかったゲーム用資金の足しになるかもしれない。

 

でも、本当にそれでよいのだろうか?

 

このような状況で、ランチセットを買っても全く問題ない例外がたった一つだけある。

 

それが、チーズバーガー、ポテトMサイズ、ドリンクMサイズ、野菜サラダを、ちょうど食べたいと思っていたときだ。

 

だが、この組み合わせは(問題こそないが)魅力に欠けると判断する人も少なくないだろう。

 

ほとんどの人がこのような小さな選択の中で妥協を繰り返す。この妥協は重要な決断をしなければならないときにも介入してくるかもしれないし、何より一回の食事から得られる喜びを自ら矮小化することになっている。

 

この例は、ラーメン屋と比較するとわかりやすい。

 

本当は豚骨ラーメンニンニクマシマシ味玉付きを食べたいと思っている人が、あえて(お得だとはいえ)味噌ラーメン味玉なしライスセットを頼むだろうか。

 

確実に、豚骨ラーメンニンニクマシマシ味玉付きを注文するに決まっている。

 

私たちは一見お得なセットを頼むことによって、決断力と食の楽しみの両方を失っていることに意外と気づいていないのだ。